自閉症スペクトラムの仕事を考える 強みとは? 向く仕事/向かない仕事は?②


4号ちゃんです。

昨日より取り上げている「自閉症スペクトラムと仕事」。

前の更新では、仕事に役に立つ自閉症スペクトラムの特性について紹介しました。

今日はその話を踏まえて、具体的にどんな仕事がいいかについて考えてみたいと思います。



向くといわれる仕事の傾向と気をつけるべきポイント



昨日お伝えしたような特性から、自閉スペクトラムの人々は

 ・作業の大部分をひとりでおこなう仕事

 ・論理的分析力・事実に関する記憶力を生かすような仕事

 ・単純作業の反復

といった内容の業務が向いていると言われます。



ここからはそのような要素が必要とされる業種についていくつか提案したいと思います。

しかし、とはいってもそれ以外の要素も付加されてしまうのが仕事の性。
いくら合う要素があるといっても、別のところでつまずいてしまうかも知れません。

そこで、それぞれの仕事について、その仕事の良いところと、気をつけるべきポイントに分けて紹介します。





① 職人系の仕事

鉄工所の技術職や、左官などのいわゆる職人系の仕事は、コツコツと同じ作業を続けるという意味で自閉スペクトラムの方に向いていそうですね。

特に手先が器用その分野の仕事が好き、という条件がそろっていれば、まさに天職になる可能性もあります。

また、伝統工芸は人材不足であり、行政でサポートをしていることもあります。



一方、デメリットとして、職人の現場は目に見えないルールが多く、業務自体にマニュアルがない、ということが挙げられます。時には、先輩社員から理不尽な叱責を受けたり、根性論を押し付けられる可能性もあり、理屈や筋を重んじる当事者の方々には、納得ができない場面に出くわすかも知れません。

また、同時並行に動く場面が多く、複数のことを並行して行いづらい方には難しい局面が多くなるかも知れません。

「絶対にこの仕事がしたい」という気持ちで、「どんな困難や叱責にも耐えてみせる」という意気込みがあれば、成功できる業界かも知れません。




② コツコツ系・ルーティン系の仕事

パソコンでのデータ入力業務、工場での単純作業など、変化がなく繰り返しコツコツとする仕事は、単一作業が得意な自閉症スペクトラムの方に合っている仕事といえるかも知れません。

実際、障がい者求人で、このような仕事の募集も多く見受けられます



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しかしながら、このような「定型業務」は給与が低め設定されがちというデメリットもあります。
このような仕事に就く際には、給与が自身の生活に見合った分だけもらえるのかどうかを予めチェックしておく必要があるでしょう。



一方で、このような定型業務でも特殊な技術や資格を必要とする仕事なら、比較的高額な給与を得ることができます。

経理・財務、法務・情報管理などルールがしっかりしている職種や、プログラマー、電化製品等の販売員、塾講師や職員など論理や知識で対応できる職種などは、当事者の方に向いていると考えられます。

また放射線技師など資格が必要な仕事も、自閉症スペクトラムの方には向いている職業といえそうです。







向かないと言われている仕事は? でも絶対にできないの?



一方で、自閉症スペクトラムの方には向かない仕事もあります。

一般的に、接客業、営業職、受付係、電話オペレーターなど、柔軟な対人スキルが必要な仕事や、料理人、ウェイターなど複数の作業を同時に行わなければならない仕事は、自閉症スペクトラムの方は苦手であると言われています。

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しかし、「このような仕事は自閉症スペクトラムの人には絶対にできないのか」と言われれば、必ずしもそうではありません



特性はひとりひとり異なり、またその強さによってもどれだけ苦手かは変わってくるでしょう。また、職場での人間関係や業務上のコミュニケーションの方法など、職場環境の違いによって働きやすさが変わってくることもあります。

また、こだわりが強い自閉症スペクトラムの方々なので、最初はできなくても粘り強く頑張り続けることで、いつしかその道を極めていた――となる可能性も否定はできません。

なので、「この仕事はムリ」とハナッから決めつけてしまうのではなく、自分の性格や能力、したいことをじっくり見つめながら、自分ができる仕事や、働き続けられる職場を選択するのがいいのですね。







まとめ



自閉症スペクトラムの特性は、仕事によっては大きな強みになり、社会的に大きな成果をもたらすこともあります。

なので、当事者の方も障がいがあるからとあきらめず、自分の可能性を信じてチャレンジしてみることがたいせつなのですね。



あるいは、「自分はどんな仕事が向いているのだろう」とお悩みの方もいるかも知れませんね。



そんな方に向けて、自身の適正や向いている職業について相談に乗ってくれる機関がたくさんあります。私たちヒューマンネットのような就労移行支援事業所も、就労支援の中でそのような取り組みをしています。

なので、求職中の障がい者の方々は、ひとりで悩まずぜひともそのような機関を利用しながら、自身の幸せな就労に向けて頑張ってくださいね☆

応援しています!


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