体験から学んだこと~伝えることの大切さと緊急カード~


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4号ちゃんです。

先日、とある福祉セミナーに参加してきました。

セミナー自体はとても勉強になったのですが、会の途中で思わぬトラブルが!
けれど、そんな中、本人や関わった方の対応に非常に驚きと感銘を受け、僕自身も大きな学びとなりました。

そこで、今回はそのセミナーでの体験談をお話しします。





静かな会場の雰囲気の中、突然……!



その日、会場は多くの参加者で埋まっていました。
僕はその中で、いちばん左側の前の方の席に座っていました。

会がはじまり、講師の方がゆったりと落ち着いた口調で話し始めます。
参加者たちはみな、静かにその話に耳を傾けていました。
もちろん僕も黙って、壇上のスライドや配布された資料を見ながら、真剣に話を聞いていました。

そんな時、目の前にいきなり何かがニュッと伸びてきました。
「一体何だ!?」
と一瞬思いましたが、それは人の腕でした。
僕と同じ長机に座る参加者が、僕に向けて手を出してきたのです。

その手には1枚のカードが握られていました。
そこにはこう書かれていました。

「私は、てんかんの発作を起こすことがあります」

現にその人は僕にそのカードを渡した直後、その場にうずくまってしまいました。

そのカードには、どのような発作が起きるのかや、発作時の対応の仕方などが、簡潔な文章で書かれていました。



「焦らないで――」

「見守ってください――」



その言葉に従い、僕は落ち着くように努めながら、近くにいた会場のスタッフを呼びカードを渡しました。

事情を知ったスタッフはその方の様子を見守りながら、落ち着くと別室に誘導していました。

スタッフの迅速な対応で、大事には至らず講座にもほとんど支障が出ませんでした。





開示の重要性とそれに役立つ緊急カード



もし倒れた方がカードがなかったら、僕はどうしたらいいのかとあたふたしたことでしょう。

しかし、自身の症状や対処法を教えてくれたことで、落ち着いてスタッフを呼ぶことができたのです。

スタッフの素早い対応もあってのことですが、その方が事前に自身の障がいを開示してくれたことが、事態を無事に済んだことのいちばんの理由となりました



自分が突然の発作に苦しんでいる中、
周囲の人を意識し、サインを送ろうという姿勢。

とても素敵ですね。



このように、自身の抱えている病気や障がいについて人に伝えることは大切です。
しかし、その障がいについてほとんど知らない人に、口で説明して理解してもらうことはなかなか難しいです。
まして、障がい特性によってはなかなか自分の思いを説明しづらい人もいますよね。


そこで役立つのは、文章や図で障がいについて知らせるという方法です。



今回登場した「緊急カード」もそうですし、

キャプチャ.PNG
(「てんかんinfo」より引用)



また、難病や精神障がいなど目に見えない障がいを抱え、援助や配慮を必要とする人が携帯するヘルプマークというものもあります。

helpmark.png
(大阪府のホームページより引用)



自身の障がいを人に正しく伝え、正しく理解してもらう。
そのために、このようなツールを用いることはとても有効なのですね。





まとめ



てんかんの発作という思わぬ事態に見舞われてしまいましたが、
ご本人がいち早くカードでそれを伝えてくれたことと、スタッフの親身な対応で事なきを得ることができました。

障がいがある人もそうでない人も、助け合って幸せに暮らしていく。

そのために、その人の個性を障がいの特性も含めて理解することが大切。
緊急カードやヘルプマークは、そんな社会を実現するために有効なツールのひとつになりそうです。

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